【主夫への道のり】設計事務所勤務から主夫へ その3
製図試験
週2回の仕事・試験勉強を両立させながらの生活がいいリハビリになったのか、思っていたよりも早く回復している感覚があって積極的に外出もし、少しずつ睡眠薬と精神安定剤の量も減ってきて夜もしっかり寝られるようになってきた。
でも辞めた職場が家から徒歩15分くらいのところにあり、保育園の送迎時は近くを通るのでその時は急いでその場を離れるようにしていました。
幸いなことに誰とも出会わずに済んだのでしんどくなることはなかったです。
そんな毎日を過ごし試験日がやってきてました。
会場へ行き席に座り道具を用意していると、突然胸が締め付けられるようにプレッシャーが!
急いで学校の担当者に電話をして状況を説明したらだんだん落ち着いてきて平常心を保てるようになり、開始前には周りも見られる余裕が出てきて無事試験を受けることが出来ました。
4時間半の試験も無事終わりまずは妻へ連絡、次に学校の担当者に連絡をして無事図面を書き上げた事、ホッとした事や感謝の気持ちを伝え仲間と図面の出来栄えについていろいろ話をしながら一旦学校へ報告に。
学校の先生に復元図面を持っていって採点をしてもらわないといけないので、家で再度図面を書き後日持って行ったらなんとか合格しているんではないかなと、2ヶ月後の合格発表まで徳を積んでください・・・といわれ、その年の学習は終了しドキドキの2ヶ月を過ごすことになるのです。
正社員そして合格発表
試験が終わると週2回の仕事が自然と月曜日から金曜日の週5回に変わり、仕事について所長からどうるすのかと言われましたが、自分の中ではまだ決めきれておらず返事を待ってもらう事にしました。
妻の意見は以前と同じ建築業界であり徒歩1分の近所って事もあり反対していましたが、図面を書くのが楽しかったのと失踪後に仕事の事で助けてもらったのもあったり、所長が面倒を見たるって言ってくれていたのでそのまま正社員として働きたいと伝えると、妻は納得をしてくれて12月から正社員として働くことになったのです。
正社員として働いて数日後、ついに合格発表に日がやってきました。
その日は子どもの送迎をした後に、妻の仕事場の駐車場に車を置き歩いて家へ戻ってから出社の日だったのですが、それはそれは酷いプレッシャーが襲ってきて何度もえずきながらの道中でした。
そんな状態で仕事場へ行ったものの気になりすぎて仕事が手につかない状態、いよいよ時間がきてホームページで発表される合格者をみんなで(みんなと言っても4人でしたが)探しはじめました。
一覧をスクロールさせて名前を探していると、目の前にドン!と突然出てきたような感覚で名前を発見!!無事合格していました。
みんなは涙して一緒に喜んでくれて、真っ先に妻に連絡を入れ喜びと感謝の気持ちを伝え、学校にも連絡を入れてたくさんの人たちと喜びを分かち合いました。
その場で「プレゼント」と言われ頂いたのが、名前の上に一級建築士と記載している名刺。
前日に用意していてくれてたらしく、それはもう嬉しくて嬉しくてたまらなかったです。
いよいよこの日から一級建築士としてスタート!
上昇気流からの急下降
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
次の話は順調な道からミスがキッカケとなり自分の特性を知り主夫となるまでについて書きたいと思います。
じょにお